【研修】慶北大学@韓国滞在記(M2野村&M1Yang) [Research Training] Kyungpook National University @ Korea Stay Diary (M2 Nomura & M1 Yang)
こんにちは、小平研究室修士2年の野村です。
8月13日(水)から17日(日)までの5日間、韓国の慶北大学を訪問しました。筑波大学からは小平先生、M1のYangさん、僕の3人が、慶北大学からはハン教授と学生さん6人が参加しました。小平先生は今回訪問した研究室で博士後期課程を過ごしており、特にハン教授とは師弟以上の深いご関係です。ここでは、その体験記を書こうと思います
・1日目(8月13日)夕方にテグ空港に到着し、宿泊先である慶北大学の寄宿舎へ。
夜には全体ミーティングがあり、学生が1人ずつ研究発表をしました。
小平研からはYangさんが、「変調充電電流を用いた電気自動車(EV)と普通充電器の個体識別手法の開発」について発表しました。これは、2024年4月から東京大学生産技術研究所と共同研究を進めているもので、充電電流を周期的に変化させることで、どのEVがどの充電器に接続されているかを識別するという技術になます。慶北大学の学生からは「ヨーロッパの電力市場におけるV2G売買アルゴリズム」や「EVバッテリーのセル単位での異常検知」「EVの充電行動に基づくクラスタリング、「エアコンの最適制御」などの多彩なテーマの発表がありました。
ハン教授からは、「研究の手法を詳細に説明する前に、今どんな課題を抱えていて、どんなアイデアで解決するのかを明確に伝えることが大切だ」との言葉をいただきました。シンプルですが、研究発表の革新を突くアドバイスでした。
・2日目(8月14日)
午前は、ハン教授がCEOを務めるスタートアップ「BETTERWHY」を訪問。
ここでは、EVバッテリーをセル単位で監視し火災を未然に防ぐ「EVcheck」という製品をはじめ、最先端のバッテリーマネジメント技術に触れることができました。これらの知見は、今後私たちの研究室で実施予定の実証実験において重要な役割となるものであり、研究の発展に繋がる重要な学びを得ることができました。
・3日目(8月15日)~4日目(8月16日)
研究活動の合間に、お互いの研究室の親睦を深める様々なアクティビティも行いました。
3日目は朝5時に起床し、河川敷へ。思いがけない体験が待っていました。ハン教授のキャンピングカーから取り出されたのは、エンジンとプロペラ付きの3輪車とパラシュート。3輪車にパラシュートを取り付け、燃料を補給すると、パラグライダーが完成しました。河川敷で助走をつけ、そのまま空へ。僕も2番目に乗せてもらい、雲の上まで飛びました。ラピュタのワンシーンのような光景で、雲の上から虹も見えました。
・5日目(8月17日)
研究室の学生さんに空港まで送っていただき11時の便で成田へ戻り、5日間の訪問が無事終了しました。
・まとめ
今回の訪問の第一の目的は「現地のメンバーとの交流を深め、今後の共同研究に活かすこと」でした。
なぜならば、学部4年生のときに半年ほど慶北大学との共同研究に取り組んだのですが、直接顔を合わせたことがなく、相手の人柄や考え方がわからないまま進める難しさを感じてきました。そのため、今回の滞在は、これからの協力を円滑にするための大きな一歩になったと考えています。
研究面でも、発表の核心をどう伝えるか、どのように抽象化してわかりやすく伝えるかといった本質的な学びを得られました。また、ハン教授はエネルギッシュに活動されている方なので、自分自身の将来について見つめ直すきっかけにもなりました。
最後になりますが、僕達を温かく迎えてくださり、滞在中に多方面からサポートしてくださったハン教授と学生の皆さんに、心より感謝申し上げます。
KNU-Tsukuba Workshop
・Day 1 (August 13) Arrived at Daegu Airport in the evening and headed to Kyungpook National University's dormitory, where we were staying.



・Day 2 (August 14)
In the morning, we visited BETTERWHY, a startup led by Professor Han as CEO. Here, we were able to learn about cutting-edge battery management technologies, including EVcheck, a product that monitors EV batteries on a cell-by-cell basis to prevent fires before they occur. This knowledge will play an important role in the demonstration experiments planned for our laboratory in the future, and we were able to gain important insights that will contribute to the advancement of our research.

・Day 3 (August 15) to Day 4 (August 16)
In between research activities, we also held various activities to strengthen the bonds between our laboratories. On the third day, we woke up at 5 a.m. and headed to the riverbank. An unexpected experience awaited us. Professor Han took out a three-wheeled vehicle with an engine and propeller, as well as a parachute, from his camper van. After attaching the parachute to the three-wheeled vehicle and refueling it, the paraglider was complete. We took a running start on the riverbank and flew into the sky. I was the second person to ride, and we flew up to the clouds. It was like a scene from Laputa, and we could even see a rainbow from above the clouds.





・Day 5 (August 17)
The students from the laboratory took me to the airport, and I returned to Narita on the 11:00 flight, bringing my five-day visit to a successful conclusion.